キュービクル　耐塩塗装、重耐塩塗装とは？

1. 耐塩塗装と重耐塩塗装の概要と必要性

キュービクルは、電力供給を安定させるために不可欠な設備ですが、設置場所の環境に大きく影響を受けることがあります。特に海岸部では、塩害が原因でキュービクルの外装や内部部品が腐食し、性能が低下するリスクがあります。

耐塩塗装は、塩害による腐食からキュービクルを守る基本的な対策として広く採用されています。一方、塩害の影響が非常に厳しい環境では、さらに防錆性能を高めた重耐塩塗装が推奨されます。これにより、キュービクルの耐久性を向上させ、長期的なトラブルを防ぐことが可能です。

2. 耐塩塗装と重耐塩塗装の違いと適用場面

耐塩塗装とは

耐塩塗装は、金属表面を腐食から保護するために施される塗装で、一般的な塩害対策として使用されます。特に、海岸に近い地域で設置されるキュービクルに適しており、塩分が付着しても腐食が進行しにくいよう表面を保護します。

重耐塩塗装とは

重耐塩塗装は、耐塩塗装よりもさらに高い防錆性能を持つ塗装仕様です。強い海風や塩分濃度の高い地域に設置されるキュービクルに使用されることが多く、外装部分が直接塩害にさらされる場合に適しています。

一律の基準はないが、環境に応じた選定が必要

法律や規格によって、「海岸から○○m以内は重耐塩塗装を使用する」という一律の基準が定められているわけではありません。しかし、実際には海岸部や塩害の影響を受けやすい地域では、リスク評価を基に耐塩塗装または重耐塩塗装を選定することが推奨されています。

3. 適切な仕様を選ぶためのポイント

設置環境のリスク評価

キュービクルを設置する環境が塩害の影響をどの程度受けるかを評価し、それに基づいて仕様を選定することが重要です。

• 耐塩塗装: 海岸に比較的近い地域で標準的な塩害対策として採用。
• 重耐塩塗装: 海岸線に非常に近い場合や、塩害の影響が特に強い地域で推奨。

メンテナンス頻度を考慮

耐塩塗装は定期的なメンテナンスが必要ですが、重耐塩塗装はより長期間の防錆効果が期待できるため、メンテナンスの手間やコストを抑えることができます。設置環境や運用計画に応じて選択することが望ましいです。

コストパフォーマンスのバランス

初期コストを抑えたい場合は耐塩塗装を選択するケースが一般的です。しかし、長期間の使用や頻繁なメンテナンスが難しい場所では、重耐塩塗装が長期的なコスト削減に寄与します。

4. 耐塩塗装・重耐塩塗装を選定する際の留意点

1. 設置場所の詳細な調査
   キュービクルが設置される場所の塩害リスクを評価するため、風向や塩分濃度などの環境条件を調査します。
2. 環境に適した仕様の選択
   一律の基準はないものの、海岸部や港湾地域では重耐塩塗装の採用が検討されることが多いです。
3. 長期的な計画
   設置後の維持管理計画も考慮し、耐久性や防錆性能を重視した仕様選定を行います。

耐塩塗装や重耐塩塗装は、キュービクルを長期的に保護するために欠かせない対策です。設置環境のリスクを正しく評価し、最適な塗装仕様を選択することで、設備の信頼性と耐久性を向上させることができます。特に海岸部では塩害リスクを軽視せず、適切な選択を行うことが重要です。

5．耐塩塗装・重耐塩塗装のキュービクルの設置なら島田産業のお任せ！

キュービクルの設置環境に応じた耐塩塗装・重耐塩塗装の選定は、設備の長寿命化と安定した運用を実現するために重要です。

当社は、豊富な施工実績と専門知識を基に、海岸部をはじめとする厳しい環境条件にも対応した最適なソリューションをご提案いたします。

キュービクルの導入やメンテナンスに関するご相談は、ぜひ当社にお任せください。

＞＞お問合せはこちら！