シート・シャッター
ここでは、シート・シャッターに関する施工サービスの説明をしております。
概要・特徴
シート・シャッターは、フォークリフト等が建屋の内外を通る際に、その開閉・仕切ることを目的とした設備になります。
ポリエステルやビニール材質のシートを、モーターで巻き上げます。
シートの開け閉めは基本的にエリアセンサーによる感知型や、ひもを引っ張るタイプがあります。
ビニール材質のため、金属製のシャッターと比較して高速でシャッターを上下できることが特徴です。
注意すべきトラブルとその前兆
- シート稼働の不安定・停止
- センサー反応の劣化
- シートの破れ・穴
シートシャッターのトラブルは、大きく2つに分類されます。機械・電気なモーターやセンサー、制御盤。
もう一つが、物理的なシートが破れや穴、フレームの凹みなどです。
シートを巻き上げる動力はモーターは、コイルやベアリングなど消耗品の交換が必要です。
またセンサーや制御機器等の電気機器においても、コンデンサが必ずといっていいほど使用されており、こちらも定期的な交換が必要です。
シート部分は軽量化を目的として、ビニール等が使用されています。
フォークリフトが一定スピードで爪がシート部分に接触すると、穴が空くことがあります。
トラブルが与える影響
- シートの稼働不安定化
- シート開閉動作の不良
- 塵や埃、虫の侵入
シート・シャッターの安定した開閉運動は、そこを通るフォークリフトの搬送作業に大きく影響します。
シート・シャッターは、ビニールの軽量性を活かした高速開閉運動にあり、それを支えているのがモーターの正常な稼働になります。
モーターが絶縁不良やベアリングが油漏れ等を起こすと、シートの開閉は急に不安定になったり、最悪の場合、開閉ができなくなります。
シートの開閉のトリガーは、上部につけられたエリアセンサーやスイッチ等です。
このセンサーやスイッチの感度が悪くなると、本来シートが開くはずが開かないため、センサーの稼働する場所を探したり、フォークリフトから降りてボタンを押す必要があります。
そうすると、建物間の移動に本来数秒で済むことが、その何倍もの時間を毎回必要になります。
物理的なシートの破れや穴は、埃や塵の侵入につながったり、虫の侵入路になります。
このようなシートの破損は、これらの侵入の防止だけでなく、モーターによる巻き上げる時に干渉しない補修シートで塞ぐことが重要です。
よくあるトラブルの対処法
モーターは、シート・シャッター上部のカバーを外して交換をする必要があります。
代表的なシートシャッターメーカーのモーターは故障しにくく、故障後に交換となると既存モーターのそのままの載せ替えができなことがあります。
そのため、7・8年ごとにモーターの交換を検討することが望ましいです。
センサー(エリア・光電など)もモーターと同じです。
モーターやセンサーの交換を行った後は、これらをコントロールしている制御盤のインバーター等の機器も同時に更新することが望ましいです。
フォークリフトの爪や、金属などが引っかかり破れたり穴が空いたシートには、補修用シートを熱圧着や接着が望ましいです。
ガムテープやビニールテープ等でシートを補修すると、巻き上げた際に内部で絡んだり、テープが引っかかりを起こす可能性があります。
またガムテープは見た目もきれいではなく、専用の補修シートをはることを推奨いたします。