防爆型照明は、爆発性ガスや可燃性粉じんが存在する環境での火花・高熱による着火を防ぐために設計された専用照明です。通常の照明器具では火災や爆発のリスクがあるため、設置場所によっては法令や安全基準により、防爆照明の使用が義務づけられています。
主に「耐圧防爆構造」や「安全増防爆構造」といった方式が採用されており、照明器具本体から発生する可能性のある火花が周囲の可燃性物質に引火しないよう、しっかりと封じ込める構造となっています。
防爆照明が使用される代表的な施設には以下のようなものがあります:
これらの現場では、労働安全衛生法や技術基準に基づき、「危険場所」としての区分(ゾーン1、ゾーン2など)が定められ、設置する機器にも厳格な要件が課せられます。
防爆照明は、設置場所の危険性に応じて、防爆構造の種類を選定する必要があります。例えば、ゾーン1には「耐圧防爆構造(Ex d)」が求められます。ゾーン2では「簡易防爆型(Ex n)」などが適用されるケースもありますが、設置前に現場のリスク評価を行うことが不可欠です。
照明本体だけでなく、接続箱や配線経路も防爆仕様で統一する必要があります。コンジット配管、防爆グランド、防爆スイッチなど、誤って通常品を混在させると、防爆性能が損なわれてしまいます。
防爆電気工事は、電気工事士資格を持つ者が、正しく防爆構造を理解した上で施工する必要があります。現場ごとに施工手順書や確認書類の作成が求められる場合もあり、経験豊富な施工業者の選定がカギとなります。
防爆型照明の導入には、設置場所の区分・構造・施工方法すべてにおいて専門的な知識が求められます。ただの「照明交換」では済まない領域であり、安全性・法令順守・施工品質の3点が欠かせません。
危険場所での照明選定や施工に不安がある場合は、必ず防爆対応の実績がある業者に相談することをおすすめします。
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