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意外と知らない?!拡声設備点検の重要性と点検項目

工場や建物といった広い施設において、音声を届ける手段として拡声設備を用いられることが場合がございます。拡声設備の用途は一般放送と非常放送の用途に分けられますが、今回は非常放送の用途における点検の重要性や点検項目について、ご紹介させていただきます。

非常用途の拡声設備の点検は、安全性や機能維持のために重要です。点検を怠ると、緊急時の情報伝達が滞り、混乱や危険が生じるリスクがあります。定期的な点検と保守は、安全性と信頼性を確保し、問題発生を未然に防ぐために欠かせません。

▼目次▼
・拡声設備とは
・拡声設備点検の重要性
・拡声設備の点検項目

拡声設備とは

拡声設備とは、一つの場所で発言した声を広範囲に伝えるための装置です。広い空間や人が多い場所で、公共施設や学校、企業の会議室などで利用されています。

この装置は、救急通報や災害時の避難指示といった非常放送と、イベントや講義での声の拡声といった一般放送など、場面の応じて重要な役割を果たしています。

特に、緊急時において非常放送に用いられる拡声設備は、避難指示や重要な情報の迅速な伝達を担当します。火災や災害などの緊急事態では、拡声設備を通じて的確な情報が広範囲に伝えられ、避難や適切な行動が促されます。また、混乱を避けるためにも、拡声設備は重要な情報を明確に伝達するために必要不可欠です。

拡声設備点検の重要性

拡声設備の点検は、安全性と信頼性の確保のため非常に重要です。

まず、緊急時に正常に動作しない拡声設備は、避難指示や重要な情報の伝達に支障をきたし、混乱や被害の拡大を招く可能性があります。そのため、定期的な点検によって機器の正常な動作が確保されることは非常に重要です。

また、拡声設備の点検を実施することで機器の耐久性と故障リスクの低減にもつながります。電源や配線、スピーカーやアンプなど全ての部品が正常に機能しているかをしっかりと確認することで、意図せぬ故障や火災のリスクを事前に防ぐことができます。

さらに、点検は法令や規則に沿った適切な保守管理を行う上でも不可欠です。多くの場合、法律や規制によって定期的な点検や保守が義務付けられており、これらを怠ることは法的な問題を引き起こす可能性があります。

特に、非常用放送設備は消防用設備の一つである非常警報設備として位置付けられ、設備として技術基準(消防法施行規則第25条の2 及び 昭和48年消防庁告示第6号)が定められています。この中では、例えば、自動火災報知設備と連動動作し自動的に音声警報音による避難誘導を行なうことや、停電時でも内蔵蓄電池により、連続して10分間以上放送できることなどが決められています。

以上のように、拡声設備の点検は安全性の確保、機器の耐久性と故障リスクの低減、法令や規制の遵守といった点から非常に重要です。定期的な点検と保守を実施することで、拡声設備が常に快適に、そして安全に使用できる状態を維持することができます。

拡声設備の点検項目

放送設備に使用している電気部品、電子部品やユニットは、一般の電気機器と同様に設置後の時間経過と共に劣化・磨耗が進行します。特に、非常用放送設備は万が一の火災に備えるため常時(24時間)稼動しており、近年、設備(機器)が高度化・複雑化していることで、10年~12年を目安に機器を更新することが推奨されています。また更新を待たずに、下記のような点検を実施することも重要です。

【定期点検(法定点検)】
機器点検:6カ月に1回以上
綜合点検:1年に1回以上

 

電源と配線の点検

拡声設備の点検項目には、様々な要素があります。まず、電源と配線の点検が重要です。電源の供給状況を確認し、配線の接続状態を点検します。断線やショートなどの問題を防ぐために、不良箇所の早期発見が大切です。

【点検項目】

・電源供給状況の確認

・配線の接続状態の点検

各機器の点検

次に、各機器の点検があります。スピーカーやアンプ、マイクなどの正常な動作を確認し、音質や音量、機能をチェックします。特に緊急時には音声の明瞭さが求められるため、これらの点検は重要です。

【点検項目】

・スピーカー、アンプ、マイクなどの動作確認

・音質と音量のチェック

遠隔操作や自動放送機能の点検

また、遠隔操作や自動放送機能も点検対象となります。これらの機能が正常に動作するかどうかを確認し、緊急時の迅速な対応や情報の伝達が可能かを確保します。

【点検項目】

・遠隔操作機能の動作確認

・自動放送機能のテスト

保守管理

さらに、点検項目としては、保守管理に関する事項も重要です。点検日時や点検者の記録の管理、法令や規制に基づいた点検の遵守が含まれます。これらは、拡声設備の点検の体系的な管理と適切な運用を保証する面で重要です。

【点検項目】

・点検日時と点検者の記録の管理

・法令や規制に基づいた点検の遵守

以上のように、拡声設備の点検項目は電源と配線、各機器の点検、遠隔操作や自動放送機能、そして保守管理に関する要素が含まれます。これらを網羅的に点検し、機器の適切な動作を確保することが重要です。

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拡声設備は、常時使用しない場合も多い設備ですので、定期的に点検を行い、必要なタイミングでしっかりと活用できることが重要です。

拡声設備の納入後、一度も点検をしたことがないお客様がおられましたら、至急当社にご相談ください!

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