ハンドホールのふたを開けると、ケーブルが通っている配管の口から水がじわじわと流れ込んでいる――。こうした「配管まわりからの漏れ」は、ハンドホールの浸水トラブルの中でも特に多いケースです。中には工場や施設の電源につながるケーブルが通っていることが多く、放置するとケーブルの劣化や停電の原因にもなりかねません。
この記事では、ハンドホール内の配管(管路口)から水が漏れる原因と、止水工事の方法・流れを、実際の施工事例とあわせて解説します。大阪・兵庫・京都・奈良・和歌山の関西エリアで設備を管理されている方は、ぜひ参考にしてください。
ハンドホールの配管から水が漏れている方へ
現地調査・お見積りは無料です。関西(大阪・兵庫・京都・奈良・和歌山)に対応しています。
受付時間:平日 8:30〜17:30
ハンドホールには、地中に埋めた電線管(管路)がつながっています。この配管がハンドホールの壁を貫通している部分を「管路口(かんろこう)」と呼びます。管路口では、配管の中を通るケーブルと配管の内側との間にすき間ができるため、通常はパテなどの止水材でふさいで水が入らないようにしています。
ところが、この止水材が傷んだり、もともと十分に詰められていなかったりすると、配管の中を伝って地下水や雨水がハンドホール内へ流れ込みます。これが「配管からの漏れ」の正体です。
最も多い原因です。管路口に使われるパテの中には、年数がたつと硬くなったり、縮んで「やせ」たりするものがあります。そうなると配管やケーブルとの間に細いすき間ができ、そこから水が入り込みます。見た目には残っていても、指で押すと浮いている、端がはがれているといった状態がよく見られます。
ケーブルを新しく通したときに止水処理が簡易的だった、ケーブル同士のすき間まで材料が行き届いていなかった、というケースもあります。ケーブルの本数が多い管路口ほど、すき間が残りやすくなります。
ケーブルの引き直しや、車両の通行による振動、地盤の沈下などで配管やケーブルが動くと、止水材との密着がはがれることがあります。
ハンドホールが低い場所にある、周辺の地下水位が高いといった立地では、配管の中に流れてくる水そのものが多く、止水材の性能を上回ってしまうことがあります。この場合は、止水材の選び方が特に重要になります。
ハンドホールの中を通る高圧ケーブルは、水に長期間さらされると、内部の絶縁体に「水トリー」と呼ばれる劣化が少しずつ進むことが知られています。劣化が進むと絶縁不良から地絡(電気が地面に漏れる事故)が起き、工場や施設の停電につながるおそれがあります。高圧の受電ケーブルの場合は、周辺地域まで停電させる「波及事故」になる可能性もあります。
また、配管経由で土砂が流れ込み続けると、ハンドホールの底に泥が溜まって点検がしにくくなったり、金具がさびたりと、維持管理の手間も増えていきます。
配管からの漏れを止めるときに大切なのは、劣化した既存のパテの上から新しい材料を盛るのではなく、古いパテをいったん取り除いてから充填し直すことです。古いパテの上に重ねるだけでは、内側に残ったすき間から水の通り道が残り、すぐに再発してしまうことがあります。
| 種類 | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 非硬化型止水パテ | 固まらず粘土状のまま密着し続ける。硬化による縮みがない | 将来ケーブルを入れ替える可能性がある管路口 |
| 水膨張性止水材 | 水を吸ってふくらみ、すき間をふさぐ | 細かいすき間が多い箇所の補助として |
| 硬化型(樹脂・モルタル系) | 固まって強度が出る。撤去はしにくい | ケーブルの入れ替え予定がない箇所 |
電気設備のハンドホールでは、ケーブルの入れ替えや増設に対応しやすく、流水がある状態でも施工できる非硬化型の止水パテがよく使われます。
実際に当社で対応した、ハンドホール内の配管からの漏れに対する止水工事の事例です。
| 設置場所 | 歩道下のハンドホール |
|---|---|
| 症状 | ケーブル配管の貫通部(管路口)から雨水が浸入 |
| 施工内容 | 劣化した既存パテを撤去し、非硬化型止水材を充填(15か所) |
| 工期 | 1日(日曜日の停電時間内) |
ハンドホール内には電源設備につながるケーブルが通っており、浸水が続くとケーブルの劣化や絶縁不良につながるおそれがありました。そこで、硬くなってすき間ができていた既存のパテをすべて撤去し、新しい止水材を充填し直しました。
施工は施設の停電に合わせて日曜日に実施。管路口が15か所と多く、ハンドホール内の作業スペースも限られていたため、内部で施工する担当と地上で材料を準備する担当の2名体制で作業を分担しました。当日は復電時刻が予定より早まりましたが、事前に段取りを固めていたことで、安全を確保したまま時間内に完了しています。
お問い合わせの際に次の点がわかっていると、調査やお見積りがスムーズに進みます。わからない項目があっても問題ありません。
配管からの漏れは、止水材を詰める作業そのものよりも、ケーブルを傷つけない扱いや停電時間内に終わらせる段取りが品質を左右します。電気設備に精通した業者に依頼すると安心です。
A. はい、少数の管路口から対応しています。漏れている箇所だけでなく、ほかの管路口のパテの状態もあわせて確認し、必要に応じてご提案します。
A. 高圧ケーブルが通っている管路口では、安全のため停電して作業するのが基本です。休日の停電時間に合わせた施工にも対応しており、日曜日の停電時間内に管路口15か所の止水を完了した事例もあります。
A. 流水がある状態でも施工できる止水材があります。水の量や流れ方によって材料や手順を選びますので、まずは現地で状況を確認させてください。
A. 非硬化型の止水パテであれば、ケーブルの入れ替え時に取り外して再充填できます。入れ替えの予定がある場合は、事前にお知らせいただければ材料選びに反映します。
A. 大阪府・兵庫県・京都府・奈良県・和歌山県の関西エリア全域に対応しています。
ハンドホール内の配管からの漏れは、管路口のパテの硬化や充填不足が主な原因です。対策の基本は、古いパテをしっかり撤去してから止水材を充填し直すこと。ケーブルの状態や停電の可否まで考えて施工することで、再発しにくく、設備への影響も抑えられます。
「配管の口から水が入っている」「パテがひび割れている」など気になる症状があれば、ケーブルが傷む前にお気軽にご相談ください。
ハンドホールの配管漏れ・止水工事のご相談はこちら
漏れている管路口の調査から止水工事まで一貫して対応します。
大阪・兵庫・京都・奈良・和歌山の工場・倉庫・施設の方はお気軽にどうぞ。
受付時間:平日 8:30〜17:30